カビって実際に何?
カビは生き物です。
生き物なので呼吸も行い、住みやすい環境に生息して増殖していきますので、人間と同じようなものなのです…
実際に皆さんの目には見えていませんが、カビはホコリや汚れなどにくっついて至るとこに存在しています。
「カビが生えた」と目に見えるような状態は、カビが集合体となっているケースなので、早目に処理することオススメ致します。
普段からホコリや汚れを綺麗に取っていけば、カビの増殖を抑制できます。定期的な掃除が「目に見えるカビ」を発生させないためにとても重要になります。
掃除は目に見えるホコリや汚れを取ることに焦点を当てがちですが「カビを生えさせないための掃除。」と意識をしてもらえる方がより掃除の重要性が高くなっていくでしょう。
カビが発生する4つの要素!
カビが発生・増殖していくには、以下の4つの要素が必要になっていきます。
▼湿度
空気中の水分の割合を示すものが湿度ですが、基本的にカビは湿度60%~100%の範囲で増殖していきます。
[換気を行っていない][室内に洗濯物を干している]というような状況でも室内の湿度は上がっていきカビが発生しやすくなります。
できる限り換気を行うとともに、目に見える範囲に湿度計を置き、湿度コントロールをすることでカビの発生を抑制していくことができます。
▼温度
基本的にカビは温度が20~40℃の範囲で活発化していきます。
春から秋にかけての季節がカビのシーズン。特に6月ごろの梅雨が明けてから11月にかけてカビが発生し、カビ取り業者もこの季節が繁忙期になっていきます。
▼栄養
栄養の点においても人間と同じように様々な栄養源を吸収することで増殖していきます。人の汗や手垢、脂、ホコリなどがエサとなりますので、栄養源を与えないためにも、定期的な部屋の掃除が大切になります。
▼酸素
ほとんどのカビは好気性の生き物であり、カビは微生物に分類されます。
人間も呼吸するためには酸素が必要なように、カビも呼吸しています。
真空の空間に住むことはできないので、酸素で何か対策をとることは難しい為、前述の3つの項目で対策を取る事になります。
ご自宅の中で、この要素が特に集まった場所が「浴室」です。
浴室は温度も高く、湿度も高い…
そして、カビの栄養となるエサが、髪の毛・シャンプー・石鹸カス・皮脂などたくさん集まっています。
浴室にカビが生えた際の対処法も記載しておりますので下記より確認してみて下さい。
また、実際に浴室のカビ取りを放置した際の事例もありますので、今後の為にも是非参考に見てみて下さい
このようにカビが発生・増殖していくには人間が普段生活している環境と密接な関係があります。私達も「カビをなくしてください!」とご依頼をもらうことがあるのですが、正直にお伝えすると、人間が生活している上では、カビを完全に無くすことは不可能ではないのかと思います。
ここでは、人間とカビは密接な関係にあると認識いただくとよいでしょう。
カビを発生させないための抑制について
実際に皆さんが住まれている環境とカビは密接な関係にある。とお伝えしました。完全に”カビをゼロ”というのは不可能ですが、抑制することはできます。
簡単に対応できる対応策とすれば、「換気」が一番です。
人間が住む環境にはやはり閉めきった環境が多い為、湿気を取り除くためにこまめに換気を行っていただき、こもった空気を外に排出していきましょう。
そして、外からの空気を取り入れることで湿度も下がり、部屋の中の空気の滞留も防げるので、カビを発生させない為にはとても有効な手段です。
しかし、雨が降っているときや梅雨時期は換気を行えない場合があります。その際はお部屋の中で除湿機や除湿剤を使って湿度のコントロールをしてください。
ただし、以下の点にはご注意ください。
除湿剤を使用する上での注意点
除湿剤を各部屋に設置することはとても良いことですが、使用期間を過ぎての設置や水が溜まり切った状態をそのまま放置してしまうと、逆に湿度上昇の原因となります。定期的な確認と交換を行いましょう。
良いと思って行っていることが、かえってカビの発生を手助けすることになりますので、注意してカビ対策を行うことが大切です。
こまめなカビ掃除を心がけましょう
4つの要素でも出ましたが、栄養があればカビの発生はかなり早いスピードで育っていきます。
窓際やサッシなどは特に汚れが溜まりやすく、掃除をすることが億劫になる場所かと思われます。しかし、結露も発生した上でホコリや汚れが溜まっていると、カビが発生しやすくなるので、こまめな掃除を行う必要があります。
ここでの掃除で気を付けたいことは、「水拭き」はやめましょう。
拭き取ったときには「キレイに取れた」と思うことがありますが、逆にカビに水分を与えてしまうので、再発が早く、さらに濃いカビとなって復活してきます。
できれば、市販のカビ取り剤かアルコールを使用して、布かタオルに液剤を付けてから優しく拭き取っていくことをオススメします。
身近に発生したカビで
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