はじめに
8月から10月にかけては、九州でも台風の接近や上陸が増える時期です。
台風というと、・強風・ 大雨・ 停電などを心配する方が多いですが、実は見落とされがちなのが台風後のカビ被害です。
当社にも毎年、「台風の後から部屋がカビ臭くなった」「窓周辺にカビが生えた」「押入れの中にカビが発生した」「壁紙に黒いシミが出てきた」といったご相談が増えます。
台風は短期間で大量の湿気を家の中に持ち込むため、知らないうちにカビが発生する原因になるのです。
今回は、台風シーズン前にやっておきたいカビ対策と、台風通過後に確認すべきポイントについて詳しく解説します。
なぜ台風の後にカビが増えるのか?
カビは
・ 温度20~30℃
・ 湿度70%以上
・ 栄養分(ホコリや汚れ)
・ 空気の滞留
という条件が揃うと活発に繁殖します。
台風が接近すると、長時間の雨・ 高い湿度・ 窓を閉め切る生活が続きます。
さらに台風通過後は気温が上昇することも多く、カビにとって非常に繁殖しやすい環境になります。特に九州では、台風通過後に湿度80%以上になる日も珍しくありません。
人間にとっては少し蒸し暑い程度でも、カビにとっては絶好の環境なのです。
台風で家の中の湿度が上がる理由

■窓を閉め切るため
台風接近中は安全のため窓を閉め切ります。
その結果、
・ 室内の空気が滞留する
・ 湿気が逃げにくくなる
という状態になります。
特に気密性の高い住宅ほど湿気がこもりやすくなります。
■雨で外干しできない
洗濯物を室内に干す家庭も増えます。
部屋干しは大量の水分を室内へ放出するため、湿度上昇の原因になります。
■壁や窓から湿気が侵入する
暴風雨によって窓周辺やサッシ部分に湿気が集中します。
気づかないうちに結露や水分が発生し、カビの原因になることがあります。
台風後にカビが発生しやすい場所

・窓周辺、サッシ
最も多いのが窓周辺です。台風時は窓ガラスやサッシに大量の湿気が付着します。
放置すると、
・ サッシのゴム部分
・ レール部分
・ カーテン周辺
にカビが発生することがあります。
・押入れ、クローゼット
普段から湿気がたまりやすい場所です。
台風による高湿度の影響を受けやすく、衣類や布団にカビが発生することがあります。
・マットレスの裏
特に床置きマットレスは要注意です。
台風による湿気と寝汗が重なることで、裏面にカビが発生するケースがあります。
・浴室
湿度の高い状態が続くと、天井・ 壁・ ゴムパッキンなどに黒カビが発生しやすくなります。
・エアコン内部
冷房使用による結露に加え、台風時の高湿度によってカビが増殖しやすくなります。
台風後にエアコンをつけた際、「なんだか臭う」と感じる場合は注意が必要です。
台風シーズン前にやっておきたいカビ対策
① 除湿機やエアコンの除湿機能を確認する
台風時は湿度が急激に上昇します。
除湿機やエアコンのドライ運転が正常に使えるか確認しておきましょう。
フィルターが汚れている場合は事前清掃がおすすめです。
② 押入れ・クローゼットを整理する
収納スペースに物を詰め込みすぎると空気が流れません。
台風シーズン前に
・ 不要なものを処分する
・ 衣類同士の間隔を空ける
だけでも湿気対策になります。
③ 除湿剤を交換する
意外と多いのが、「除湿剤が満水になっていた」というケースです。
古い除湿剤は十分な効果を発揮できません。
台風シーズン前に交換しておきましょう。
④ 窓周辺を掃除する
サッシにはホコリや汚れが溜まりやすくなっています。
これらはカビの栄養源になります。
掃除機やブラシを使ってきれいにしておくことでカビの発生を抑えられます。
⑤ エアコンのフィルターを掃除する
フィルターの汚れはカビやニオイの原因になります。
台風シーズン前に掃除しておくと快適に使用できます。
台風による雨漏りはカビの大きな原因になる

台風シーズンで特に注意したいのが雨漏りです。
「天井から水が落ちてこなければ大丈夫」
と思われがちですが、実際には目に見えない場所で雨水が侵入しているケースもあります。
例えば、
・窓枠の隙間
・ベランダ周辺
・外壁のひび割れ
・屋根の劣化部分
などから侵入した雨水が壁の内部や天井裏に溜まり、後からカビが発生することがあります。
雨漏りによるカビは表面だけでなく建材の内部まで広がることが多く、発見が遅れるほど被害も大きくなります。
台風通過後は、
・壁紙の変色
・天井のシミ
・カビ臭の発生
がないか確認しましょう。
台風通過後にやるべきこと
・できるだけ早く換気する
安全が確認できたら窓を開けて空気を入れ替えましょう。
湿気を外へ逃がすことが重要です。
・除湿運転を行う
換気後は除湿機やエアコンのドライ運転を活用しましょう。
室内湿度を60%以下に保つことが理想です。
・濡れている場所がないか確認する
特に、
・ 窓周辺
・ 壁際
・ 押入れ
・ クローゼット
を確認しましょう。
水分を見つけた場合は早めに拭き取ることが大切です。
・寝具を乾燥させる
台風後の晴れた日に、 布団干し・ 布団乾燥機を活用するとカビ予防になります。
見落としがちなベランダ周辺の湿気
台風後はベランダにも大量の雨水が残ります。
排水口に落ち葉やゴミが詰まっていると水はけが悪くなり、湿気が長期間残る原因になります。また、ベランダに面した窓やサッシ周辺は湿気の影響を受けやすく、カビが発生しやすい場所でもあります。
台風後はベランダの排水口を確認し、水が溜まっていないかチェックしておくと安心です。
こんな症状は要注意
台風後に次のような症状がある場合は、すでにカビが発生している可能性があります。
・ カビ臭いニオイがする
・ 壁紙に黒い点が出てきた
・ 押入れがジメジメしている
・ エアコンから臭い風が出る
・ 衣類に白いカビが付いている
早めの対処が再発防止につながります。
カビを放置するとどうなる?
カビは放置すると徐々に広がります。
初期段階では小さなシミでも、
・ 壁紙の裏
・ 石膏ボード内部
・ 木材部分
まで侵入することがあります。
こうなると市販のカビ取り剤だけでは対応できないケースもあります。
また、カビ臭が家全体に広がる原因にもなります。
まとめ
台風シーズンは大雨や強風だけでなく、カビ対策も重要な時期です。
特に九州では高温多湿な環境が続くため、台風後にカビ被害が発生しやすくなります。
台風が来る前に、
・ 除湿対策
・ 収納の整理
・ 窓周辺の掃除
・ エアコンのメンテナンス
を行い、台風通過後は早めの換気と除湿を心掛けましょう。
もし、
・ カビ臭が取れない
・ 壁や天井にカビが発生した
・ 何度掃除しても再発する
といった場合は、カビが内部まで広がっている可能性があります。
ご家庭では対応が難しい場合や、広範囲にカビが発生している場合は、お住まいの地域の専門業者への相談もご検討ください。
九州のカビに関するご相談は、以下よりお気軽にお問い合わせください。

