はじめに
お盆休みは、実家への帰省や旅行などで数日から1週間以上家を空ける方が増える時期です。
「数日留守にするだけだから大丈夫」「帰ってきたら掃除すればいい」
そう思っている方も多いのではないでしょうか。
しかし、お盆の時期は一年の中でも特に気温と湿度が高く、家の中でカビが発生しやすい季節です。実際に当社へも、
・ 帰省から戻ったら部屋がカビ臭い
・ クローゼットの中にカビが生えていた
・ 押入れの布団にカビが発生した
・ エアコンから嫌なニオイがするようになった
といったご相談をいただくことがあります。
特に九州地方は全国的に見ても湿度が高く、夏場のカビトラブルが発生しやすい地域です。
今回は、お盆で家を空ける前にやっておきたいカビ・ニオイ対策について、カビ対策のプロの視点から詳しく解説します。
なぜお盆の留守中にカビが増えるのか?
カビは次の条件が揃うと活発に繁殖します。
・ 温度20〜30℃
・ 湿度70%以上
・ ホコリや皮脂などの栄養分
・ 空気の流れが少ない環境
お盆の時期は気温が30℃を超える日が続きます。
さらに留守中は窓を閉め切ることが多く、室内の空気が滞留しやすくなります。
人が生活していると、
・ ドアの開閉
・ エアコンの使用
・ 換気
・ 掃除
などによって空気が動きます。
しかし留守中はこれらがなくなるため、湿気が部屋の中にこもりやすくなるのです。
特に以下の場所は注意が必要です。
・ 押入れ
・ クローゼット
・ 北側の部屋
・ 浴室
・ 洗面所
・ マットレスの裏
・ エアコン内部
帰宅後にカビが発生しているケースの多くは、こうした湿気がたまりやすい場所です。
留守中に発生しやすいカビトラブル
■クローゼットの衣類にカビが生える
クローゼットは普段から湿気がこもりやすい場所です。
夏場は室内の湿度が高くなりやすく、留守中に空気の流れがなくなることでさらに湿気が滞留します。特に、
・ スーツ
・ 礼服
・ 革製品
・ バッグ
などはカビが発生しやすいため注意が必要です。
■押入れの布団にカビが発生する
押入れは通気性が悪く、湿気が溜まりやすい環境です。
布団やマットレスには寝ている間に吸収した汗や湿気が残っています。
十分に乾燥させず収納すると、留守中にカビが繁殖することがあります。
■浴室のカビが急増する
浴室は家の中で最も湿度が高い場所の一つです。
使用後に水滴が残ったまま帰省すると、
・ 壁
・ 天井
・ ゴムパッキン
・ 排水口周辺
などにカビが発生しやすくなります。
■エアコン内部でカビが増える
冷房運転中のエアコン内部には結露が発生しています。
そのまま使用を止めて留守にすると、内部に残った水分がカビの原因になることがあります。
帰省後に「エアコンをつけたらカビ臭い」というケースは少なくありません。
帰省前にやっておきたいカビ対策5選

① クローゼットや押入れを少し開けておく
クローゼットや押入れの扉を完全に閉めると空気がこもります。
可能であれば数センチ開けておくことで空気の流れが生まれ、湿気対策になります。
収納スペースに余裕がある場合は、
・ 衣類同士の間隔を空ける
・ 布団を詰め込みすぎない
ことも重要です。
② 浴室の水気を徹底的に除去する
帰省前には浴室の水分をできるだけ取り除きましょう。
おすすめの方法は、
・ 壁や床をスクイジーで水切りする
・ タオルで拭き上げる
・ 排水口を掃除する
・ 換気扇を回しておく
ことです。
これだけでもカビ発生リスクを大きく減らせます。
③ エアコン内部を乾燥させる
最近のエアコンには、
・ 内部クリーン機能
・ 送風機能
が搭載されているものが多くあります。
帰省前にはこれらを活用して内部を乾燥させましょう。
内部の湿気を減らすことで、カビの繁殖を抑えることができます。
④ 洗濯物や濡れたタオルを残さない
洗濯物を室内に干したまま外出すると湿度が上昇します。
また、
・ 使用済みタオル
・ 濡れたバスマット
・ 洗濯機の中の洗濯物
などもカビやニオイの原因になります。出発前には必ず片付けておきましょう。
⑤ 除湿剤を設置する
クローゼットや押入れには除湿剤の設置がおすすめです。
特に、
・ 北側の部屋
・ ウォークインクローゼット
・ 押入れ
などは重点的に対策しましょう。
除湿剤は湿気を吸収し、カビの発生を抑える効果が期待できます。
意外と見落としがちなポイント

■ゴミを捨ててから出発する
生ゴミや食品の残りはニオイの原因になります。
また、カビや雑菌の繁殖を促進することもあります。
帰省前には必ずゴミを処分しましょう。
■冷蔵庫内も整理する
野菜や果物を長期間放置すると腐敗し、ニオイやカビの原因になります。
傷みやすい食品はできるだけ使い切ってから出発しましょう。
■寝具を乾燥させておく
布団やマットレスには想像以上に湿気が溜まっています。
晴れた日に干したり、布団乾燥機を使用したりして十分に乾燥させてから帰省すると安心です。
■観葉植物も注意が必要
室内で観葉植物を育てている場合は、置き場所を見直しておきましょう。
植物自体がカビの原因になるわけではありませんが、土は湿気を保持しやすく、風通しが悪い場所ではカビが発生することがあります。
また、受け皿に水が溜まったままになると、湿度上昇や雑菌繁殖の原因になる場合もあります。帰省前には受け皿の水を捨て、風通しの良い場所へ移動させておくと安心です。
■留守中のカーテン
意外と迷うのがカーテンの扱いです。
防犯面を考えると閉めておきたいところですが、完全に閉め切ると窓周辺の空気が滞留しやすくなることがあります。
レースカーテンのみ閉めて厚手のカーテンを開けておくなど、室内の空気が動きやすい状態を作ることで湿気対策につながります。
ただし、長期間不在の場合は防犯面も考慮し、ご自身の住環境に合わせて判断しましょう。
帰省前のチェックリスト
出発前に次の項目を確認しておくと安心です。
☑ 浴室の水滴を拭き取った
☑ 排水口を掃除した
☑ エアコンの内部クリーンを実施した
☑ 洗濯物を片付けた
☑ ゴミを処分した
☑ 押入れ・クローゼットの通気を確保した
☑ 除湿剤を設置した
☑ 寝具を乾燥させた
帰省前のひと手間が、帰宅後のカビトラブル防止につながります。
帰宅後に確認したい場所

帰宅したら、まずは窓を開けて空気を入れ替えましょう。
数日間締め切った室内には湿気や生活臭がこもっています。
そのままエアコンを運転するのではなく、まず換気を行い、その後に除湿運転や冷房運転を行うことで効率よく湿気を取り除くことができます。
特に押入れやクローゼットも扉を開けて換気すると、湿気が抜けやすくなります。
そして、次の場所を確認しましょう。
・クローゼット
カビ臭や湿気がないか確認します。
・押入れ
布団や壁面にカビが発生していないか確認します。
・マットレスの裏
見落としやすい場所ですが、カビが発生しやすいポイントです。
・窓周辺
結露や湿気によるカビが発生していないか確認します。
・浴室
天井やゴムパッキンに黒カビがないかチェックしましょう。
・エアコン
運転時にカビ臭がしないか確認します。
カビを見つけたときの注意点
軽度のカビであれば市販のアルコールなどで除去できる場合もあります。
しかし、
・ 天井まで広がっている
・ 壁紙の内部まで浸透している
・ 何度掃除しても再発する
・ カビ臭が消えない
場合は専門業者への相談がおすすめです。
表面だけ除去しても、内部に菌が残っているケースがあるためです。
まとめ
お盆の帰省や旅行は楽しいイベントですが、その間にもカビは静かに繁殖を続けています。
特に九州の夏は高温多湿で、カビにとって絶好の環境です。
出発前に「帰省前にやっておきたいカビ対策5選」を行うことで、帰宅後のカビトラブルを大幅に減らすことができます。
もし帰宅後に、「部屋がカビ臭い」「壁や天井にカビを見つけた」「エアコンから嫌なニオイがする」といった症状がある場合は、早めの対処が重要です。
九州のカビに関するご相談は、以下よりお気軽にお問い合わせください。

